たとう紙のサイズ
|
特大87cm:きものを二つ折にたたむサイズです。
和箪笥にそのまま入る大きさで、たたみ皺が少なくすみ、普及しているサイズです。
以前は、83cmが主流でしたが、身長の伸びなので、現在は、87cmが普及してきました。 |
大64cm:きもの三つ折にして入るサイズ。羽織や帯にも良いです。衣装箱に入るサイズ。洋服ダンスの奥行きに合うサイズです。 |
中55cm:羽織・帯・ゆかたなどに最適です。 |
小47cm:帯用です。かつては呉服は行商が多く 風呂敷に包み運び安いこのサイズが好まれましたが、近年は、折しわが多くなる為保存には、嫌われ少なくなりました。 |
鏡(窓):中のお着物の柄が見えて便利な小窓ですが、最近は、ないものが多くなりました。なぜなら 長期間保管するようになったお着物が 日光の焼けで変色を起こしたり、鏡に使用されている材質がセロハンから化成品のOPのフイルムに変り、防虫剤などと化学変化を起こし 大事なお着物にシミをつけたりする事故が多くなったからです。特に2種類以上の防虫剤の使用は、やめてください。 |
|
たとう紙の和紙
|
和紙は洋紙に比べ繊維が長く、紙厚が薄くても耐久性や保存性に優れ、美しい風合いが特長である
和紙の代表的な産地に「越前和紙(えちぜんわし)」「美濃紙(みのがみ)」「土佐和紙(とさわし)」があり、3大和紙産地と呼ばれている。
たとう紙に包んで収納することによって、 着物のあだ折りといわれるシワや日焼けを防いだり、埃よけなど汚れ対策にもなるのです。 和紙のたとう紙は吸湿性、通気性に優れているため、着物を湿気から守り、カビやシミが発生するのを防ぐ高い効果もあります。
また、和紙は中性であるため、紙自体の酸化を防止するだけではなく、着物の黄ばみも少なくする効果があります。
|
手代菊:楮入りの原紙の本格和紙。格調高い菊の透かしのデザイン。長期保存にも優れています。 |
越前民芸紙:金糸銀糸や染料に変色しない様配慮した 高品質と安全性を保証できる越前和紙の里で抄いた中性紙和紙です。 |
琴:厚口の和紙で 呉服屋さんが良く使用する原紙。 保水力がよく 高級和紙です。 |
淡黄雲竜紙:淡黄色の雲竜紙 厚口です。 |
木蘭:ふすま紙のみみを集めて抄いたリサイクル品で、生成り色のしっかりした高級和紙です。紙の厚みもあり割安な商品です。 |
三椏紙:古くから和紙の原料としている三椏(みつまた)の本格的な和紙です。丈夫です。 |
もみ紙:改良仙貨紙をクレープ加工したものです。やわらかい質感が出ています。 |
若竹紙:竹の透かしの入った和紙。割安なお買い得品です。 |
雲竜紙:レーヨンが雲竜の模様のようにあしらった和紙です。ひろく出回っている原紙です。 |
白口紙:スタンダードな和紙。廉価判ですが 人気が あります。 |
不織布:化学繊維を紙の製造方法で作った布です。織らずに作った布という意味です。 |
|
たとう紙の薄紙
|
安いたとう紙でも 薄紙を入れる事で 保水力も増し、空気による酸化も多少防ぎ、保存状態の効果が上がります。
たとう紙に最初から 付属しているものは、鏡の窓に合わせて薄紙にも穴が開いています。
後から薄紙で包むタイプは、しっかり包めるので 保存状態は、良くなりますが、後から中身のきものを確認しずらいのが難点ですね。 |
|
たとう紙の価格
|
たとう紙の価格は、紙質によって変わります。
価格が高いのは、こうぞ・みつまたの原料を使用しています。紙厚もしっかりしています。
紙厚があれば保水力が増します。
いいたとう紙は、水分の吸収もよく、撥水にすぐれたものです。
こうぞの原紙のたとう紙を100年使用した例もあります。
さすがに紙は、ボロボロでしたが、伝統的な狂言や歌舞伎の衣装を保存していたものでした。
現代では、さすがに手漉きのものは、少なく、機械で抄造しています。
高級品には、紐も綾テープを使用していますのでしっかりしています。
薄紙をサイズに合わせて付属しています。
|